機動戦艦ナデシコ
Digital Fairy Tales
〜in "The blank of 3years”〜
作：たのじ
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第八話 対決！『木連忍者部隊』（後編）
＜２１９９年３月某日 快晴＞
タン……
誘拐犯からの接触があってからもう三日、でもいまだにその後の接触はない。ゴートさんの方は結局なんの収穫もなく、遅れて調査団に合流、誘拐犯との対決に備えている。
タン……
僕らも今まで以上に警戒を強めている、がエステバリスのセンサーには怪しいものが映ることもなく、今日も火星の荒野をのんびり飛んでいるだけ、というのが現状だ。
でもなぜかみんな解っている、いや感じている。
タン……
誘拐犯との対決は近い。そしてその時は、僕らが奴らが思っているような甘ちゃん揃いではない、ということをきっちりと教えてやる時だ。
タン……「ロン！」
え？ヒカルさん、これ当たりですかぁ？ それで何点……げっ！ 三倍満？
……トビです。
（本日のバーチャル・エステバリス間通信麻雀結果発表
リョーコ ２５０００
イズミ ３００００
ヒカル ４６０００
カイト ０
アキト 二抜け要員
レート：１０００点１００円）
ヤマモト・カイト
火星極冠遺跡を目指す調査団は、今日も変化に乏しい火星の原野を進んでいく。惑星改造によってコロニー周辺は土壌も豊かになってはいたが、生活圏から一歩踏み出したところは、このように何もない石ころだらけの原野が広がっている。
調査団の大部分はこの退屈な光景に飽きて緊張感という物を無くしていたが、ナデシコのクルー一同は違っていた。最初のキャンプ地で木連の忍者部隊からのメッセージを受け取ってから、彼らは次のメッセージをじりじりとした気分を味わいながら待っていた。
そして彼らがじっと待っていたメッセージが来たのはその数日後、行く手に小規模な山脈が見えてきたときである。今回のメッセージは、前回とは違い、いつの間にかキャンプ中のトレーラーのキャビンに置かれていた。
この山脈を越えれば極冠遺跡は目と鼻の先、というこの場所で忍者部隊が指示してきたメッセージは、
『……山脈内部の渓谷の、以下の場所で取引を行う。イネス・フレサンジュ博士と遺跡のデータを持って来い』
という物だった。
ようやくやってきたこのメッセージに、相変わらず外の警備に回っているアキト達以外は緊張感を増したのだが、それ以上に彼らを悩ませる問題があった。
「こりゃあやっぱり、この調査団の中に内通者がいやがるな……」
渋い顔でセイヤがうめく。こんな物をトレーラーの中にまで置いていくことが出来るのだから、これはもう確定と言っていいだろう。
「……やっぱり高杉さんなんでしょうか？」
「可能性は高いね。なんだかんだ言ってても、彼はやっぱり木連の人なんだし。相手が木連の忍者部隊だって事を考えると、彼がやっぱり容疑者ナンバーワンだよねぇ」
ジュンの呟きにアカツキが答える。彼自身は、はまだ三郎太を信じたいと思っていたが、アカツキに冷静に事実を指摘されてそれも揺らいでいるようだった。
「あとは、ボソンジャンプが自由に出来る人間、というのも考えられますなぁ」
それまで考え込んでいたプロスが言った。セイヤもそれに同意する。
「……木連の優人部隊か！ ってことはますます高杉は怪しいな」
「仲間かもしれない人を疑わなきゃならないのって、辛いですね」
「君の気持ちは分からないでもないけど、仕方ないさ、ジュンくん。ここは慎重に疑ってかからなきゃ。僕ら以外は取引なんて認める気はないんだから。周りに漏れないように、僕らだけで何とかしなきゃならないんだからね」
「……はい」
アカツキのいうことはジュンにもよくわかる、だが、まだ感情が割り切れないのだ。それでも、忍者部隊との対決の時は近づいている、甘えたことを言っている暇はない。
ジュンは、とにかく覚悟を決めた。
取引に指定された場所、そこには火星の荒野には珍しいちょっとした森があった。人質交換の時間は深夜に指定されていたが、ナデシコクルー一同は早速それを逆手に取った。
キャンプ地に到着したドタバタとした時間を利用して、クルーの一部が忍者部隊に先んじて取引場所の森に潜んだのである。ウリバタケ印の光学迷彩に身を包んで、取引場所の周囲に潜んだ彼らは忍者部隊に気づかれた様子もなく、その時まで息を殺してじっと待っていた。
その一人に志願したジュンは、頭の中で手順を何度も確認しつつ、辺りの様子をうかがっていた。そして何十度目かの確認を行おうとした時、ようやくイネスと、付き添いのプロスがやってきた。
二人は無骨なスターライトスコープを装着し、星明かりも届かない真っ暗な火星の森の中を危なげない足取りで歩いてやって来る。
身構えるジュン、そしてその二人にどこからともなくライトの光が当てられた瞬間、彼はいつでも飛び出せるよう全身を緊張させた。イネスの周囲には、いつの間にか姿を見せたのか黒装束の人影が幾つも立っていたのだ。
だが、彼らはナデシコクルー一同の狙い通り、クルーが作った輪の中にいた。そうと気づかないままに、忍者部隊のリーダーらしき女の声がイネスに語りかける。
イネスはそれをいなし、相手を一網打尽にするチャンスを掴もうとしている。
「（まずはイネスさんが相手を煙に巻いて、ミナトさんの無事を確認する……）」
「……では、フレサンジュ博士とデータをこちらによこすがいい」
「取引は順番に。次はこっちがミナトさんの無事を確認する番よ」
「良いだろう……。見せてやれ」
それまで物陰にいた忍者部隊の一人が、縛り上げられて身動きのとれないミナトを抱えて姿を現した。
その姿を確認したジュンは、思わず飛び出しそうになった。ミナトに一番近い位置にいるのは自分だったからだ、これでミナトが拉致されたときの失敗を償うことが出来る！
「（焦るな……！ 次はアキト君達がエステで乱入して奴らに隙を作る番だ、その時に……！）」
だが、次に起きたことは双方が思いもよらない事だった。
『そこまでだ！遺跡の秘密を貴様ら木星トカゲに独占させるわけにはいかん！ フレサンジュ博士の身柄は我々が頂く！』
突然現れた十数機の空戦フレームエステバリスの部隊、それはアキト達の物ではなく、セリフから察するに、おそらく以前イネスを拉致しようとした地球側の暴走したグループの物だった。
「くっ、地球の愚か者共か！」
忍者部隊もエステバリスの乱入に慌てた様子を見せる。即座に撤退すべきか応戦するべきか、目の前にいるイネスを確保するべきか一旦諦めるか迷ってしまったのだ。
『どっちにも渡すかよ！』
威勢のいいリョーコの声が外部スピーカーから辺りに響きわたる。一歩遅れてアキト達が乱入したのだ。
『ったく、余計な奴らのおかげでこっちの予定まで狂っちまった！』
三人娘の空戦フレーム、そしてアキトとカイトの月面フレームが地球側の暴走グループに襲いかかる。彼女たちの空戦フレームは軽やかな動きと正確な射撃で、アキトとカイトの月面フレームは重装甲と大出力、大火力で敵を圧倒する。
当然乱入者の空戦エステバリス部隊応戦するが、超エース級ばかりのアキト達の腕の前に、数の差を活かすことも出来ずに次々と撃墜されていく。
そしてここにいたって、忍者部隊も腹を決めたようだった。
「ひとまず撤退する！」
リーダー格の女が仲間を振り返り、撤退を指示する。しかし、忍者達が動き始めたその時には既にもう、潜伏していたナデシコクルー達が忍者部隊に襲いかかっていた。
「喰らえッ！」
「ぐあッ！」
ジュンがセイヤ特製のスタンスティックでミナトを抱えた忍者を一撃する。特殊な装備を付けているのかそれとも訓練を受けている為なのか、その一撃で昏倒させることは出来なかったが、ジュンは体勢を崩した忍者からミナトを奪い取ることに成功した。
「アオイ君、よくやった！」
こちらも、手慣れた様子で忍者の一人を打ち倒したゴートが声をかける。この場に伏せていたのは、ほとんどがゴートの部下である荒事のプロ達だ、そしてその本質とは逆に、ナデシコクルーに得意の奇襲をされた忍者達はろくに対抗することも出来ずにじりじりと追いつめられていく。
「アオイ君！ ミナト君を連れて下がれ！」
「はいっ！」
ジュンは指示通りにミナトを連れ、一足先に逃げ出したイネスとプロスの後を追う。上空の地球側グループはそのほとんどを撃墜されて僅かな生き残り（撃墜された者達も脱出しているので死んだ訳ではない）は逃走し、忍者達も制圧されつつある。
だが完全にナデシコクルー一同の勝利かと思ったその時、忍者部隊は隠し持っていた最後の切り札を切った。
「おのれ！ このままにしてはおくものか！ もはや手段は選ばぬ！ 出よ！ ダイマジーーン！」
その声に答えるように、あからさまに電子合成音とわかる雄叫びが辺りに響きわたった。そして、今までどこに隠れていたのか、木連製の機動兵器、”ジン・シリーズ”の一つ、”ダイマジン”が木々をかき分けて立ち上がる。
「まっずい……！」
ミナトを支えて走るジュンは、ダイマジンの巨大な姿に恐怖すら感じた。一年以上前、ナデシコのブリッジからその姿を見ていたときには微塵も感じなかったが、いざ生身で対面してみるとその姿は恐怖を感じるに充分なものがある。
しかも、相手はまず間違いなくこちら、正確に言えば少し前を走るイネスを狙っているのだ、焦るなという方が無理だろう。思わずジュンは、走りながら腕のコミュニケに向かって叫んだ。
「みんな！ こっちを援護してくれ！ このままじゃ逃げ切れない！」
『ちょっと待っててくれ！ 今ヒカルちゃんとイズミさんがそっちへ行った！ 奴は俺とリョーコちゃんとカイトで引き受ける！』
目の前に開いたウィンドウからアキトが答える。振り返って上を見れば、二機の月面フレームと一機の空戦フレームがダイマジンに向かい、こちらに二機の空戦フレームが向かってくる。
『おっ待たせー！ ジュンくんご苦労さん！ 早くエステの手に乗って！』
「あら、アカデミー賞ものの演技で奴らの気を引いた私には一声も無しなの？」
『だぁって、イネス先生ならあのくらいお手の物でしょ〜？ なんと言っても年経た女狐だしぃ〜』
「ヒカルちゃ〜ん？ 後でゆっくりお話ししましょうね？」
「イネス先生、お話はその位にしてお早く……」
安心したのか、いつもの軽口をたたき合いながらイネスとプロスがヒカル機の掌に乗る。次いでジュンとミナトは、目の前に下りてきたイズミ機に転がり込むように乗り込んだ。
更にふと気がつけば、いつの間にかゴートまでも同じイズミ機の掌に乗っている。
『ご苦労さん、慣れない荒事、頑張ったね。洗い事は得意そうなのに。一字違いが大違い、くっくっく、はっはっは……』
人一人抱えて走ったために息を切らせたジュンには、いつものイズミのギャグに答える気力は残っていなかった。
「よくやった、ご苦労、アオイ君。私の部下達も脱出させた。後は私達が脱出するだけだ」
「あ、ありがとうございます……」
滅多に人を褒めることのないゴートの賞賛に、ジュンは意表をつかれたように答えた。後はすぐそばのキャンプ地に逃げ込めば終わり、エステバリスならば一分とかからない距離だ、今度こそ彼らの完全勝利のはずだった。
だが、
『逃がすかぁ！』
ダイマジンに乗り込んだ女忍者の声が外部スピーカーにのって辺りに響く。
そしてダイマジンの機体が、ナデシコのクルーには見慣れた発光現象に包まれた。
「ボゾンジャンプ！？」
誰かが叫んだ。
カイトは、目の前のダイマジンが光を放つのを歯がみをしながら見ていた。
「しまった！ こいつらはジャンプできるんだ！ 教えてもらったはずなのに！」
ここでカイトの迂闊さを責めるのは酷というものだろう。アキトやリョーコ達はともかく、カイトには”ジン・シリーズ”と実際に戦った経験はないのだ。知識と経験の有無は、それだけで大きな差を生むのだから。
『まだだ！ 奴を止めるんだ！』
『ダメだ、アキト！ もう間にあわねぇ！』
通信回線の向こうからアキトとリョーコの叫びが届く。ジンのジャンプ先はおそらくヒカル機の所、どうやっても今からヒカル機の所へダイマジンより先にたどり着くことは出来ない。
ダイマジンの様子に気づいたヒカルも、逃げだそうと加速をかける。だが、掌の上に人を乗せた状態では全力で加速するわけにもいかず、一足遅く行く手にボゾンアウトの兆候の光が見える。
『こんのぉ〜！』
ヒカルはそこを突破しようというのか、スピードを落とさない。だがその時、月面フレームのカイトのコックピットに半透明の人影が浮かび上がった。
奇妙な存在感を持つその人影は、カイトに向かって叫んだ。
『行ってはダメ！ 巻き込まれる！』
「……カザマさん！？」
記憶にある顔に一瞬目を奪われる。が、確かめる間もなく、その人影は消えた。
だが人影の言葉はカイトの心にこびりつき、思わずカイトはヒカルに向かって叫んでいた。
「ヒカルさん！ 止まって！ 近づいちゃいけない！」
『えぇっ！？』
珍しく強い調子のカイトの叫びに、光は思わずスロットルを緩め、機体を反転させる。掌の上の二人が悲鳴を上げているようだが、落とすこともなく怪我をした様子もないのでとりあえずヒカルは無視する。
『どうしたの、カイトく……！？』
ヒカルだけでなく、その場の皆がダイマジンの奇妙な様子に目を奪われていた。ダイマジンは、ジャンプの開始地点と出現地点の二カ所に、同時に存在していたのである。
『なんだあれ！？ 新しいボゾンジャンプなのか！？』
『新手じゃ、ないよね？』
『どーなってやがんだよ！？』
『……忍者だけに、分身の術じゃないの？』
アキト達が狼狽えた様子でそのダイマジンの姿を見つめている。イズミのギャグも、目の前の怪現象にいつも以上に切れがない。
そして二機のダイマジンは混乱しているかのように明滅を繰り返した後、霞のようにふっ、と消えていった。
「ボゾンジャンプが過去にずれたのね……」
イネスのその呟きは、ダイマジンに気を取られていたナデシコのクルー達には聞こえなかった。
そしてカイトは、今し方コックピットに現れた人影について、混乱した頭で必死に考えていた。
キャンプ地に戻る僅かな間に、ジュンはミナトに話していた。ミナトがいなくなったときのユキナのこと、キャンプ地で一人沈んだ顔で夜空を見つめていたユキナのこと、
「ユキナちゃんは、まだ白鳥さんを失ったショックを引きずっています……。ユキナちゃんは、本当にミナトさんだけを頼りにしてるんです。ミナトさんに言うのは無神経と言われるかもしれませんが、出来る限りユキナちゃんを力づけて上げてください。他の人には、無理なんです……」
女の子のあんな寂しそうな顔を見るのは、辛すぎますから、と言うジュンの言葉に、ミナトは驚いたような、次いで嬉しそうな顔をして言った。
「ありがと、ジュンくん、ユキナちゃんのことそんなに心配してくれて……。ジュンくんに言われるまでもなく、私はこれからずっとユキナちゃんを守って上げるわ。ユキナちゃんが強くなって私の助けを必要としなくなるまで、でなければ、私の他にユキナちゃんを支えてくれる、ユキナちゃんだけの王子様が見つかるまでね」
でも、その日も近いかもね、とミナトは続けた。
怪訝な顔をするジュンに、ミナトは言う。
「ユキナちゃんみたいなわがままで思い込みの強い子には、優しく包んで上げられるような包容力のある年上の男性がいいのよね……。ジュンくんなんか、案外お似合いなんじゃないかな？」
「……いきなり何言うんですか！ 大体年の差が……！」
てきめんに狼狽えるジュン、相変わらずこの手のことには免疫がないようだ。その様子を笑いながら見ているミナトに、ゴートがたしなめるように声をかけた。
「ミナト君、アオイ君のような真面目な若い青年をあまりからかうものではない」
「あ〜らゴートさん、私、結構本気よ？」
言葉に窮したゴートに、やはりミナトは余裕に満ちた、婉然とした微笑みを浮かべた。
キャンプ地に戻ると、無事だったミナトを見付けたユキナが真っ先に駆け寄り、抱きつくと感極まったように泣き出してしまった。
そしてその後ろではアカツキとセイヤ、そして高杉が待ちかまえていた。高杉はにやにやとした笑みを、アカツキとセイヤは苦笑いを浮かべている。
戻って来たカイト達の疑問に答えてアカツキ曰く、
「いやあ、高杉君には疑ってたのがバレバレだったみたいでねぇ。洗いざらい喋らされちゃったんだよ」
そして高杉曰く、
「皆さん非道いなぁ、俺は正義の味方だって言ったじゃないですか」
にやにやと笑う高杉三郎太、やはり彼は木連よりもナデシコ向きの人材だったようである。
ミナトに甘えるユキナを見て、ジュンはようやく肩の荷が下りた思いだった。久しぶりに今夜は安心してゆっくり眠れそうだと思ったとたん、疲れのせいか瞼が重くなってくる。
そして事後処理はプロス達に任せてテントに潜り込んでしまおうとそちらに足を向けたとき、彼は後ろから呼び止められた。
「アオイさん、ちょっと待って！」
「ユキナちゃん？」
立った今まで大泣きしていたユキナは、まだ目の周りを赤く腫らしていた。だがその顔には晴れ晴れとした笑みが浮かんでおり、ジュンも思わず微笑みを返してしまう。
「ミナトおねーちゃんを助けてくれて、ほんとにありがとう！」
「いや、僕は自分の責任を……」
「これ、お礼！」
ユキナは一瞬の早業でジュンの頬にキスすると、燕のような身のこなしで離れて行った。そして少し距離を置いたところで振り返ると、
「じゃ、おやすみ、ジュンちゃん！」
呆然とするジュンにそう言い残して、向こうに待つミナトの所へと戻っていった。
何をされたか、何を言われたか把握しきれずに立ちつくすジュンだったが、
「ジュンちゃん、ねぇ……」
「ロリコンがここにまた一人……」
「……『また』ってのはどういう意味か、今度ゆっくり聞かせてもらえます？ ヒカルさん」
「カイトくぅん、ほんとに聞きたいのぉ？」
「光源氏二号……」
「イズミさん、ちなみに一号は……、いや、何も言わないでください。その指も下ろしてくださいってば」
「……くす」
クルーの視線に耐えきれず、テントに逃げ込んでしまうジュンだった。
つづく
後書き
出来ました！ ふう、どうにか今回も月一更新は守ってるな……。
人気投票で思いもよらず票をもらったりしたおかげで発憤しまして、今回は一気に書き上げました。読者の方の応援に感謝。
……投票してくれた方がいたおかげで、自分で自分に投票するというプライドを捨てるような行為をせずにもすみましたし（爆笑）
しかしこの作品、ルリ×カイト、ユリカ×アキトのコンセプトの下に書き始めたのに、メインのキャラ達より先にユキナ×ジュンのカップルが目立ってしまいました。
何故だろう？（笑）
それでは次回、「機動戦艦ナデシコ Digital Fairy Tales 〜in "The blank of 3years"〜」
トラブルを乗り越えようやくたどり着いた火星極冠遺跡。そこで彼らが見たものは、火星先史文明の残したメッセージだった。
そのメッセージがナデシコクルー達に伝えたこととは？
そしてその先史文明の秘密を狙って三度襲い来る地球側暴走グループ、更には雪辱戦を挑んでくる木連忍者部隊。
ナデシコクルー達であっても圧倒的な数の差には抗しきれず、いつしか追いつめられて行く。
しかしそこに、今まで沈黙を守っていた乙女達が舞い降りた！
第九話 決戦！ナデシコｉｎ『火星極冠』遺跡
でお会いしましょう。
最後に、この作品を掲載して下さった河田さん、本当にありがとうございました。
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「機動戦艦ナデシコ」はジーベックの作品です。
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